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VFXメモ!

オール・ユー・ニード・イズ・キル

こんにちは。新作ではありませんが、今年公開された面白い映画、ってことで、
今回はこの映画のレビューです。DVD&BDも発売されました。

オール・ユー・ニード・イズ・キル(ネタバレあり)


■予告編


■あらすじ
近未来の地球。侵略者の激しい攻撃に、人類の軍事力ではもはや太刀打ちできなくなっていた。対侵略者の任務に就いたウィリアム・ケイジ少佐(トム・クルー ズ)は、戦闘によって亡くなる。しかし、タイムループの世界にとらわれ、戦闘と死を繰り返す。そんな中、特殊部隊の軍人リタ・ヴラタスキ(エミリー・ブラ ント)と出会ったケイジは、彼女と一緒に何度も戦闘と死を繰り返しながら戦闘技術を向上させ……。(シネマトゥデイより抜粋)

■SFエンタメ映画のミックス弁当


いろんなところで言われていることですが、様々な映画の良いとこ取りしたような作品ですね
「恋はデジャブ」のようなループもの、「ミッション8ミニッツ」のような近未来SF、「スターシップ・トゥルーパーズ」のような宇宙からのモンスター、「プライベート・ライアン」ような上陸作戦・・・ワオ、俺の好きなものが全部揃っているではないか!
そしてそれらの要素を気軽にサクッと楽しめて、満足感もバッチリ。ハンバーグと唐揚げとウインナーとミートボール(そして謎のパスタ)が詰まったミックス弁当のような映画です。ジャンキーな感じもちょうど同じ感じ(笑)。


トム・クルーズとエミリー・ブラントの魅力的なコンビ


そして本作の最大の魅力といえば、なんと言っても主演二人の魅力。
トムの、ヘッポコ野郎だった前半から狂犬のような戦いを見せる後半への変化は凄い。エミリー・ブラントのツンデレっぷりも良し!彼女は「プラダを着た悪魔」でも意地悪な(けどいい)先輩役を演じていましたが、全く違う役柄を演じています。見た後にネットで調べるまで、同じ役者さんだとは気づきませんでした(汗)。この二人の掛け合いで、魅力が にばーい にばいーい になっております!
とくに笑った掛け合いは、トムがエミリーに「俺のループ能力を他人に移すことはできないのか?」と持ちかけるところ。「ほら、そのー、あれだよあれ」と言いつつ、パワードスーツのピストンがガチョンガチョン・・・(笑)。その後のエミリーの反撃もエグい!


■もっとビビリなトムも見たかった。


残念なのは、第三幕のクライマックスが、「いつものハリウッドSFアクション」に戻っちゃったことでしょうか。ループ能力を失ってしまった後に、「勇敢なトムから冒頭のビビリなトムに戻ってしまう」という展開があっても良かったのかな、とも思います。
自分もFPSゲームが好きでよくあるんですが、経験値を貯めて強くなっても、たまに戦うことが怖くなって、建物の陰にビクビク隠れてしまうことがあります(汗)。それなりに自信をつけても、「あ、やっぱりダメだ・・・・」みたいなことが。たかがゲームでさえビビってしまうことはあるわけです。いわんや本物の戦場では・・・。本来主人公はヒーローとは程遠い存在だったので、そういう展開があった上でラストの決戦があれば、より燃える展開になっていたのではないかな、と思います。


・・・とまあ、手放しで大絶賛するような映画ではないかもしれませんが、娯楽映画としての満足度はバッチリです!映像の迫力、物量も半端ない!オススメ!!




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