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VFXメモ!

映画レビュー「LEGO(R) ムービー」

スケジュール的に無理かなあと思っていましたが、
なんとか鑑賞することができました。

「LEGO(R) ムービー」


がちゃがちゃ楽しい!


■予告編


■ストーリー
エメットは、真面目を絵に描いたような性格で見た目は至って普通という、どこを取っても平均的なLEGO(R)のミニフィギュア。にもかかわらず、どういうわけか人知を超えた能力を誇り、世界を救う鍵となる人物だと周囲から勘違いされてしまう。困惑する中、謎めいたグループのメンバーに迎え入れられた上に、バットマンやスーパーマンも入り乱れる巨悪退治の冒険に出ることに。救世主やヒーローの自覚もなければ世界を救う覚悟もない彼は、行く先々で大騒動を巻き起こしていく。(シネマトゥデイより抜粋)


■まさかの映画化
 子供のときは家にレゴはなくて、友達の家に遊びにいったときに触らせてもらった程度。非常にあやふやな記憶しか持っていませんでしたが、レゴが映画化と聞いたときは唖然としました。ですが本当に映画になるもんですね。1発ネタで終わらずに立派な長編映画になりました。

 そもそもレゴにだって、小説やマンガと同じように物語がしっかりあったんだ、と改めて気付かされました。すまぬレゴ、全然知らなかったよ。表現の仕方は全く違うものでしたけどね。


■小さな世界を見事に表現
 基本的には、レゴのキャラクター「エメット」の視点を中心にして物語や世界が描かれていて、その表現の仕方が面白かった。ほぼ全編、被写界深度の浅い映像になっていて、メインのキャラ以外の手前や奥が極端にピンボケしているんですね。いかにも「ミニチュアを撮影しました」という雰囲気がよくでています。

 これ、Pixar制作の「ちいさな世界を舞台にした作品」でも、あまりやっていない表現ではないか?と思います。やってても「レゴ」ほど極端じゃない。「トイストーリー」シリーズなども、オモチャたちからの視点で描かれていますが、どちらかというと「自分たちが普通の大きさで、人間たちがでかい」といった雰囲気のシーンが多かったように思います(ちょっと乱暴な言い方かもしれませんが)。あくまで世界の中心は主役であるオモチャたちでした。

 一方「レゴ」は、キャラクターたちの視点を中心に描いているにもかかわらず、被写界深度の浅い映像のおかげで「このキャラクターたちも、あくまで小さな世界の中の、そのまた小さな一つのパーツに過ぎない」という感じがしてくるんです。がちゃがちゃ楽しいドタバタ劇が楽しめるんですが、どこか残酷ささえ感じさせる映像・・・。

 しかし!その演出は、物語が進むにつれて非常に重要な意味を持ち始めます。冒頭から中盤までは支離滅裂なドタバタ大冒険だと思っていて、正直中だるみを感じるところもありました。けど、この展開の味わいも後半になると変わってきます。ちっぽけな存在である主人公にどれだけの希望が込められているか・・・。それを思うと感動せずにはいられませんでしたね。良い映画だったと思います!

■本作のCGメイキング

前半は各キャラクターの動作を淡々と見せてくれます(BGMもなし)
後半は作業行程の説明やインタビューなど。
監督チェックでは、水の表現にご満悦の様子。


The Lego Movie: Behind the Scenes by FX Guide
くそーもっと英語力が欲しいー。
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