映画レビュー「ジャッカルの日」(ネタバレあり) 映画レビュー 2014年12月04日 こんにちは。 しばらく、以前書き溜めた旧作レビューを投稿していきます。 今回は「ジャッカルの日」。殺し屋映画(?)の傑作です。 ■予告編 ■あらすじ ドゴール大統領暗殺をもくろむ“ジャッカル”という名の男を描いたフレデリック・フォーサイスの同名ベストセラー小説の映画化。暗殺に向けて用意周到に行われる準備とパリ警察の地道な捜査をリアリティたっぷりなディティールで克明に描いた社会派サスペンスの一級品。ドゴール暗殺のクライマックスは、実際に起こらなかった事が判っているにもかかわらず物凄い緊迫感で迫る。(Yahoo!映画より抜粋) ■殺し屋と警察のプロフェッショナル対決 殺し屋ジャッカルの、淡々と仕事をすすめていくプロフェッショナルぶりがカッコイイ。 印象に残っているのは、彼が町中を移動するとき、人々が雑多に行き交う通りに紛れ込むように、ヒキの画で撮られていること。 薄暗い陰気な場所に潜むのではなく、普通の人々の生活圏に自然に紛れ込んでいる様が渋いなあ、と。 「電車で隣に座った人が、実は殺し屋かもしれませんぜ」って感じで面白い。 そして、存在するかしないかも分からない殺し屋を、ゼロから探し出すルベル警視もカッコイイ。 普通のどこにでもいそうなオジサンが、イケメンジャッカルをあの手この手で追い込んでいくの がたまらん! 追い込めば追い込む程、睡眠不足で目をシバシバさせるのもご愛嬌。彼は彼で追いつめられてるんだな。 そして、ジャッカルもそれに負けない。どんなに計画が狂ってグダグダな状況に陥っても、怯むことなくターゲットに迫って行く。 途中、行き当たりばったりのように見えたけど、裏を返せば「絶対に逃 げることはしない」というポリシーの現れでしょう。 そしてラスト。ジャッカルの敗北か、と思っていたら、死んでもなお自分の正体を隠し通したことに脱帽。暗殺を阻止することはできても、ジャッカルの正体を暴くことはできなかった。まさにプロフェッショナル。 PR