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VFXメモ!

映画レビュー「映画 クレヨンしんちゃん ガチンコ!ロボとーちゃん」

一応仕事は一段落してゴールデンウィークはなんとか休むことができました。けど、なかなか疲れはスッキリ取れないですね。今日もヘトヘトっす。

映画レビュー
「映画 クレヨンしんちゃん ガチンコ!ロボとーちゃん」



最近「クレしん」映画シリーズから足が遠のいてたんですが、「ライムスター宇多丸のウィークエンドシャッフル」のコーナー、「ムービーウォッチメン」で課題映画として取り上げられたので、久しぶりに見に行きました。それこそ「戦国大合戦」以来です。

■予告編


■あらすじ
マッサージに行った父ひろしが、なぜかロボットになって帰ってくる。リモコンで家事をこなす“ロボとーちゃん”にしんのすけは大喜び。しかし、それは日本の父親たちの復権をたくらむ「父ゆれ同盟」の陰謀だった。そして父親革命が発生し、父親たちが暴動を開始。それに対し、ロボとーちゃんはしんのすけと共に立ち上がり……。

■クレしん(個人的に)復活
久々のクレヨンしんちゃん。「戦国大合戦」以降は、とくにこれと言った理由も無く敬遠してました。ギャグ路線に振り切った、ということもあったと思いますが、「戦国〜」が臨界点に達したような感じがしていて、自分も勝手に区切りをつけてしまっていました。勝手に完結した気分に(汗)。しかし、今作は風の噂で良い評判も聞こえてくるし、ウッォチメンでも取り上げられたし、ということでの鑑賞です。

■クレしん映画の魅力
個人的にクレしん映画から感じる魅力は、エンターテイメント精神と、名作映画へのオマージュ。ギャグシーンの数々はいつも腹を抱えてしまいます。

オマージュもなかなかのものです。元映画への愛に溢れていながら、かといって「映画ファンの自己満足」にも陥らず、そのジャンルの魅力を正統に受け継ぎ進化させています。これは至難の技でしょうね。感服します。エドガー・ライト監督作品にも通じるスタンスかもしれません。

本作も、「ロボット映画」への愛が溢れていながらも、単なるネタ遊びや猿真似に終わらない傑作になっていました。

サンデル教授の講義の題材にもなりそうな哲学的テーマも込められています。最近の映画の中では洋邦問わず、これほどの出来のSF映画はそうそう無いのでは?とすら思いました。

■マイ・フェイバリット・シーン
映画の中盤で、主人公しんちゃんが「拷問」にあうシーンがあります。このシーンにはハッとさせられました。「これで拷問してやる!」という感じで「ある拷問道具」がスクリーンに大写しになると、それは「えっ、これが?」と拍子抜けしちゃうようなもの。最初はギャグシーンだと思っていました。クレしん映画では「拷問ギャグシーン」がよくあるので、この場面もその一つだろうと思っていたわけです。

しかし、実際に拷問がスタートすると、その考えは180度変わってしまいました。他の者からすれば大したことのない物でも、当人のしんちゃんからすれば、もっとも残酷な拷問だったわけです。しかも親から見れば「子供のためを思ってする行為」なんです。

これはかなりショッキングでした。映画に暴力シーンは数あれど、殴ったり流血を見せたりせずにここまでの暴力描写ができるのか・・・とぶるぶる震えました。しかも「クレヨンしんちゃん」で!このシーンは親視点で見ても子供視点でみても凄いシーンなのではないでしょうか。

その後の拷問克服シーンも、感動必至。オススメです!

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