ベイマックス 映画レビュー 2014年12月29日 アナ雪に続いてディズニーが放つヒーローものアニメ。「Mr.インクレディヴル」とはまたひと味違ったヒーロー映画になっています。ヒーローをメタ的に捉えていた「Mr.インクレディヴル」に対して、ベイマックスはあくまで王道。「復讐」という「スパイダーマン」ばりのダークな一面はありつつも、それを仲間とともに乗り越えていく。うーん健全! ケアロボット、ベイマックスくんのデザインがまず素晴らしい。日本の鈴をモチーフとして考えられた顔や全体のスタイルが、これ以上ないくらい必要最小限。けれど、(●ー●)のバランスを絶妙に組み合わせて多彩な表情を見せてくれます。体に関していうと、内部に骨格はあるものの、基本的には空気で膨らんでいるものなので、萎んでしまうとまるで酔っぱらい。見た目は必要最小限だけど、表情や動きは本当に豊かにできています。シチュエーションによって形状をコロコロ変えることができるので、シーンごとに多彩な動きが楽しめるのが見所です。ベイマックスと比べてしまうと、日本のガンダムなどは、見た目のデザインは多種多用。けど動きが一部例外を除いて画一的なので、ちょっと勿体ないなあと改めて感じてしまいました。 主人公が発明好きという点や、ベイマックスとの初飛行、からの夕日。という展開など、「ヒックとドラゴン」と被ってしまう展開もあり、個人的には手放しに絶賛!という作品ではありません。いつまでも心に残る傑作!というテンションにはなれまんせんでした。けれど、家族揃ってワイワイ楽しめる、十分良い映画だと思います。アナ雪よりも男の子も見やすいと思いますしね。オレが子供のときやってた男の子向け作品っていったら、「スモール・ソルジャーズ」ですよ(笑)。あれはあれで面白かったけれど、歪んでるよなあ(汗)。 PR