映画レビュー「WOOD JOB!〜神去なあなあ日常〜」 映画レビュー 2014年05月12日 日曜日、仕事をちょっと早めに切り上げて見てきましたよ。 「WOOD JOB!〜神去なあなあ日常〜」 ■予告編 ■あらすじ 大学受験に失敗し高校卒業後の進路も決まっていない勇気(染谷将太)は、軽い気持ちで1年間の林業研修プログラムに参加することに。向かった先は、携帯電話が圏外になるほどの山奥のド田舎。粗野な先輩ヨキ(伊藤英明)のしごき、虫やヘビの出現、過酷な林業の現場に耐え切れず、逃げようとする勇気だったが……。 ■キャッチコピー 映画を見る前に思ったのは、ひとまず、「キャッチコピーが地味にいい!」。ジブリ作品みたいな、コピー自体が話題になるような類いのものではないけれど、なかなか良いじゃないですか。このコピーだけでも、「林業が題材の青春モノで、かつコメディ」だってことが一発で伝わります。大げさかもしれないけど、好きだなあ。 ■ベタと変化球が同時に来る 実際に見てみても、やっぱり好きですねえ、この映画。林業版「愛と青春の旅立ち」って感じの作品で、おおまかな物語はベタです。けれど、矢口史靖監督の持ち味なのか、ベタな中にも変化球の演出が随所に見られるなかなか楽しい作品でした。 特に好きだったのは子役たち。決して器用に演技してるわけではありません。多少棒読みなところもあります。けど、それがかえって「作った感」がなくて、のびのびしてて良かったです。「その辺で捕まえてきた」って感じ。 主人公・勇気が、余所者に厳しい村の会長(柄本明)に挨拶するシーンでも、子供たちが空気を読まずにちょっかいを出してきます。会長の股の下を強引にくぐり抜けて行く少年。それに全く動じない会長。心を無条件に許している少年と、まったく認めていない余所者の勇気。その対応の差が、空気を読まない少年がいるおかげでよく現れていました。子役、グッジョブ! ■竹中直人、出てた? もちろん主演メンバーもみんな良かったです。よく、監督や役者のインタビューで「主役は〇〇さん以外には考えられなかった!」というコメントを見かけますね。その度「ウソクセー」と思うんですが、本作では掛け値無しに「主役は染谷将太さん以外には考えられない!」というくらいのハマり役だったと思います。とんがった映画の出演が多い染谷将太さん、コメディもバッチリ決まってました。 優香さんも良かったですね。「黒執事」とは雲泥の差だ! PR