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VFXメモ!

映画レビュー「北国の帝王」

北国の帝王


町山智浩さんの映画紹介Podcastで紹介されいたので見てみました。好きな監督の一人、ロバート・アルドリッチ監督の作品です。


■予告編


■あらすじ
世界恐慌の嵐が吹き荒れる大不況下のアメリカ。職の見つからない求職者たちは当所もなく各地を放浪するしかなかった。ホーボーと呼ばれるそんな彼らの移動手段は、貨物列車にこっそり忍び込んでしまうこと。その惨状に手を焼いた鉄道会社は、シャックという腕利きの鬼車掌を雇って対抗する。彼は無賃乗車犯を見つけると容赦なく殺害してのける男で、やがてホーボーたちの間でも噂になっていた。そして、誰もがシャックの乗る列車だけは避けるようになった中、敢えてそれに挑戦する強者が現れた。北国の帝王と呼ばれる伝説のホーボー、A・ナンバーワンである。かくしてシャックとA・ナンバーワンの意地と知恵の対決が始まった。
(wikipediaより抜粋)

友達に「無賃乗車の浮浪者と車掌が戦う話」と勧めても、笑うだけで見てくれないだろうなあ。

たかが・・・と言ってはいけないけれど、無賃乗車でここまでやるか、というくらいのバイオレンス、戦いです。後半にいくにつれて、もはや何のために戦ってるのかよくわんないですが(汗)、拳と拳で語り合う熱い映画です。ここまでいくともう「愛」ですね。けど、他人には分からない世界がそこにある感じがして、いい映画でした。

私が好きなのは、追いかけてきた駅員を体よく追い返した後に、ベテラン(?)ホーボーのエースが若者シガレットに言う台詞。「今までに(生きてきて)何を覚えた?」
毎日布団で寝られる生活をしてる自分にも突き刺さってくる台詞でした。生きていくすべをお前は本当に知ってるのか?と突きつけられます。ここではっきり答えられる人はどれくらいいるだろう。このシーンを見ただけでも、自分には無関係の映画だなとは思えませんでした。

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