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VFXメモ!

無茶な原作モノ映画

毎度購読している「僕モテメルマガ」podcastにて、「レゴ・ム−ビー」の流れから「無茶な原作モノ映画」が話題に挙っていたので、自分もつらつら挙げてみようと思います。



画像は、大作映画のポスターをレゴで作ってみましたというもの。実際にこういう映画があるわけではありません。ココで他の映画のポスターも見られます。ただ、すべてをレゴで表現しているわけではないので、「レゴ・ムービー」のほうが一枚上手ですかね。(何様か!)

武士の家計簿


 「無茶な原作モノ」と聞いてパッと思い浮かんだのが本作。
 磯田 道史氏の新書がベースとはいえ、元をただせば一介の武士の家の家計簿。「家計簿 THE MOVIE」
 幕末から明治にかけて価値観がひっくり返る世の中で、武士と言う身分に胡坐をかくことなく生きた姿は現代でも教訓になりそうです。「武士の誇りとはなんぞや」という話でもあるので、あの小林正樹監督の大傑作「切腹」と、とても対照的な作品だと思います。

ビーズ・ゲーム


 インドのイシュ・パテル監督による短編アニメ作品「ビーズゲーム」(制作はカナダ)。
 「レゴ」が映画になるくらいだったら「ビーズ」が映画になるのも結講無茶では?と思いチョイスしてみました。最初は一粒だったビーズが次第に増殖していき、まるで細胞のようになりながら、生命の進化をたどって行きます。1コマ1コマ実際にビーズを並べて動かしながら制作された作品。結講サイケデリックなヴィジュアルで、宗教色もかなり強いです。。
 どんなに複雑に進化しても、それを構成するのはあくまでビーズであることに変わりなし。単細胞生物も複雑な動物も同じ生命であることがビーズを使っていることで分かりやすくビジュアル化されていると思います。そしてその生命の行き着く先は?短編でありながら何億年も歴史を見せられた気分になります。

 こちらで本編を見る事ができます。https://www.nfb.ca/film/bead_game


 終ってしまった
 なんか、「無茶な原作モノ映画」というより、「自分のチョイスが無茶」といった感じになってしまいました。「ビーズ・ゲーム」なんてビーズが原作ですって言っていいものなのかって感じですし(短編だし)。けど「レゴ・ムービー」がレゴを使って表現する意味がある物語だったとすれば、「ビーズ・ゲーム」もビーズで表現する意味があった作品だと思うしゴニョゴニョ・・・。

 とはいえ、「こうやって作るのが当たり前」ではなく「普通そんなことしない。そんな無茶な!」を乗り越えてきた作品は、観客としても作り手としても尊敬します。「これが普通」と考え始めると黄色信号。無茶を恐れなすぎないようにしないといけまへんなあ。作り手としては茨の道だけど(ヨヨヨ・・・)

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