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VFXメモ!

映画レビュー「エージェント:ライアン」

何週間か前に見たものですが今更レビュー

「エージェント:ライアン」


正直、あまり楽しめませんでした。
原案や「レッド・オクトーバーを追え」が好きだっただけに・・・。




予告編

あらすじ
ウォール街にある投資銀行のコンプライアンスと経済テロ阻止を目的としたCIA情報分析班のアナリストという、二つの顔を持つジャック・ライアン(クリス・パイン)。ある日、モスクワの投資会社チェレヴィン・グループの不審な動きをキャッチし、上官ハーパー(ケヴィン・コスナー)にエージェントの現地派遣を要請する。しかし、彼から返ってきたのはライアン自身による調査命令だった。チェレヴィン・グループへの監査を装ってモスクワへと飛んだライアンだが、そんな彼に同グループの警護員が襲い掛かってくる。
(シネマトゥデイより抜粋)

■「007 カジノロワイヤル」の劣化コピー
ハリウッドの大作でアクションも派手だし退屈しないけど、新鮮味は殆ど無かったです。もう散々見たなあという描写ばかりで・・・。特に悪役登場シーンはヒドイ。
「クラシック(オペラ?)が流れる部屋で後ろ姿から登場」には笑っちゃいましたよ。
何かの注射を打ってたけど、伏線になってたかい?暴君キャラ紹介という意外にとくに意味が無かったですね。
例えば「007カジノロワイヤル」の悪役・ルシッフルが「片目から血の涙を流す」というシーンがあります。後のポーカーのシーンで意味が出てくるし、「ただならぬ雰囲気・・・こやつ何者?」という感じがよく出てました。それと比べると本作は、キャラ紹介に限らず「その場限りの演出」が目立ったような気がします。

全体的なあらすじも「007 カジノロワイヤル」とほぼ一緒だし、ジャック・ライアンシリーズってそもそもこういうものだっけ?という印象。いくらハイテク機器が出てこようとも、「現代のジャック・ライアン」さは感じられませんでした。

時折旦那よりも肝のすわった言動を見せる妻キャリーは割と好きでしたけど、それでも消化不良感は残ります。リブートものですが、次回作でまたリブートされちゃわないか心配です。

圧倒的なディティールでガッツリ世界観に引き込まれるトム・クランシーの原作。ウサマ・ビン・ラディンの暗殺、映画では「ゼロ・ダーク・サーティ」のような骨太問題作が登場(こっちのほうがトム・クランシーっぽい)。ウクライナ問題も現在進行中(まあこれは映画公開後ですが・・・)。そんななかで、こんな出来でいいもんなんですかね・・・。

■VFX

http://www.artofvfx.com/?p=6008
  本作のVFXについての記事です。静止画ですが、車の窓外合成、モニターのハメ込み合成・デザイン、カーアクションシーンの環境合成など。たぶん爆破の衝撃派だと思いますが、輪っか状に広がる波を「スターウォーズエフェクト」と呼んでいるようです(笑)。多分!(英語)

http://www.fxguide.com/featured/russian-roulette-jack-ryan-shadow-recruit/
  同じくVFXについての記事です。空港シーンの飛行機がCG合成なのって、地味だけれど言われないと絶対わからないですね。悪役がいるモスクワの事務所も窓外合成しているようです(英語)
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