映画レビュー「ワン チャンス」 映画レビュー 2014年03月29日 週末は仕事帰りにレイトショー!いそいそ出かけてまいりました 「ワン チャンス」 ベタながら なかなか楽しめました! 予告編 あらすじ 子どもの頃から典型的ないじめられっ子のポール・ポッツ(ジェームズ・コーデン)は、引っ込み思案で今ひとつな容姿のケータイ販売員。何をやってもうまくいかない彼の誰にも言えない夢は、オペラ歌手になることだった。挫折の繰り返しに自信をなくしつつも周囲の励ましに支えられながら、最後の挑戦としてオーディション番組に挑む。 (シネマトゥデイより抜粋) ■冴えない落ちこぼれ 前にやってた「カーズ」のスピンオフ「プレーンズ」とかもそうなんですが、「なかなか夢がかなわない」「冴えない」「落ちこぼれ」とかいうフレーズが映画業界に蔓延してるような気がする(笑)。ああん?なにかい?落ちこぼれなら客が感情移入すると思ってるのかい?ふん、舐められたものよ!・・・うーん、感情移入してしまいましたねえ(汗) 。私はオペラはまったく見も知らずなんですが、一つの好きなことに熱中するオタク気質な主人公にはどうしても自分を重ねてしまいます。アレキサンダー・ペイン監督作「サイドウェイ」に出てくるワインオタクの主人公なんかも好きですね。家と職場の往復の毎日、楽しみは映画のみの自分は主人公にはなれぬものか!・・・「落ちこぼれ」ってところで共感してるわけじゃないぞ! ■レジをぐるぐる この映画で好きなシーンは、主人公ポッツがケンカした恋人ジュルズに会いに薬局を訪れるところ。二人のういういしさが見ていて萌える!ポッツを無視するジュルズとなんとか会話しようと、彼女のレジに行けるようにタイミングを見計らい、会計待ちの列をぐるぐる並ぶ。映画のケンカシーンを見ていると「オレは恋愛なんていいや〜」なんてバカなことを思ってしまうんですが、「オレもやってみたい」などとバカなことを思ってしまうのでした。 ■自信を持つということ 自信がない主人公の成長物語なんですが、見ていると「常に胸を張って自信満々でいることがそんなにいいことなのか?」と言っているようにも感じられました。それってただ器用なだけなんじゃないの?と。だからこそ真に自信を持つシーンではベタながらグッときました。主人公とは対照的な性格の父も、自分なりの「男らしさ」を示しつつも息子の「男らしさ」を認めるシーンも良かったです。いやーベタには弱いや。 ■予告を見たときはビックリした いくら実話の映画化とはいえ、「予告編でこんなに見せちゃったら映画見なくても良いんじゃないの?!」と一瞬思っちまいましたが、いざ見てみるとやっぱり楽しんじゃうもんですね。とんがった映画が好きな人には物足りないかもしれないけど、ほっこり気分になるには最適です。 PR